台湾の衛生状況は?屋台や夜市の油・海鮮・かき氷・フルーツに注意!


今回は台湾の衛生状況についてまとめていきます。
具体的に台湾で衛生状況に気をつけていただきたい食品は以下です。
- 屋台・夜市のもの
- 個人経営の飲食店のもの
- 海鮮料理
- 油っぽいもの
- かき氷
- フルーツ
どれも日本人観光客が大好きな食べ物ばかりです。
台湾の衛生状況は日本と大きく異なるのでぜひ注意していただきたいです。
それでは以下で注意すべき食べ物を解説していきます。
はじめに:私が台湾で食中毒になった体験談
まずはじめに私が台湾で食中毒になったお話をします。
私は台湾に11年ほど住んでいて合計で2回食中毒になったことがあります。
皆様をびっくりさせるつもりはありませんが「台湾では一部の食べ物は本当に危ない」ということを知ってほしくて書いています。ぜひ参考にしてください。
体験談①:高雄の夜市の海鮮料理店にて


高雄の夜市の海鮮料理店にて
2011年ごろに高雄の六合夜市にある海鮮料理店に入りました。
魚、貝、牡蠣など色々なものを注文しましたのでどれが原因で食中毒になったかは分かっていません。
でも一般的に確率が高いと思われるのが牡蠣ですよね。
この時は友達と三人で食事をし結果的に三人とも食中毒になってしまいました。
症状はみんなバラバラで、私は1〜2日ほどで回復し、友人Aは当日の夜だけ吐いたりして回復、友人Bは一週間ほど寝込んでしまいました。
なぜ人によって症状が違うかは分かりません。私と友人Aの体が強かった可能性もありますし、友人Bがたまたま特に古い牡蠣を口にしてしまったのかもしれません。
とにかく、旅行先で数日も寝込んでしまったらせっかくの海外旅行が楽しめません。旅行中の食中毒は本当に避けたいものです。
体験談②:台中郊外の個人経営の飲食店にて


台中郊外の個人経営の飲食店にて
2018年ごろに友人と一緒に台中郊外の飲食店で食事をしました。
お店はこじんまりとしていて台湾人のおばちゃんが一人で切り盛りしているようなお店です。
店の入り口にキッチンがあり海鮮は冷蔵せずにキッチンに置いてあったと思います。
そして注文が入ったらその場で調理してくれるというスタイルです。
この時の私は台湾生活も長くこういったスタイルの店に慣れていたので油断しきっていました。
しかし、案の定貝のスープを食べた後に自宅で食中毒になってしまい嘔吐と下痢を繰り返しました。
幸い症状は2時間ほどで過ぎ去りましたが、胸がムカムカして頭が痛くなり、相当辛かったのを覚えています。
繰り返しますが、これが旅行中だったら本当に悲惨ですよね。
台湾で衛生状況が悪いのは屋台(夜市)や個人経営の飲食店。
台湾の屋台(夜市)や個人経営の飲食店は管理がずさんで不衛生なことが多いです。
特に店の入り口にキッチンがあり、食材を冷蔵せずに並べているだけのお店は危険です。
またそういった店で海鮮のような痛みやすいものを提供していたらアウトだと思ってください。
逆にホテルやデパートや駅構内に入ってる店、大手チェーン店などは管理がしっかりしています。
そういった店は冷蔵庫で食材を管理しており、ちゃんと期限管理もしているでしょうから、大丈夫だと思っていただいて結構です。
台湾で衛生状況が悪い食材は、海鮮、油、かき氷、フルーツなど。
要注意①:海鮮(貝類、生魚)


要注意①:海鮮(貝類、生魚)
台湾の海鮮は危険です。
特に屋台や個人店で提供される貝(あさり、牡蠣など)や生魚は要注意です。
台湾では食材が冷蔵されずに店頭に置かれていることがあります。
そういったタイプのお店は避け、なるべく冷蔵設備が整っていそうな大きなお店やしっかりした造りのお店で食事をするようにしましょう。
要注意②:油
台湾の飲食店では古い油をずっと使っていることがあります。
油の色がどす黒かったら油料理は避けた方がいいでしょう。
ただ、キッチンが奥にあって油の色が確認できないこともあります。
心配な方は油を使った料理は避けた方が無難かもしれませんね。
また驚かせるようで申し訳ないですが、かつて台湾では「地溝油」が問題になったことがあります。
これはコストを削減するために悪徳業者が食用ではない工業用油を飲食店に卸していた事件です。
2014年ごろに摘発されて業者は捕まりましたので現在はこの問題は解決されたと言えるでしょう。
しかし台湾の食の信頼性が損なわれる大事件だったので旅行者としては不安な気持ちになってしまいます。
要注意③:かき氷


要注意③:かき氷
かき氷も日本人に人気のグルメですが、これもまた注意が必要です。
屋台や個人の小さなお店では生水を使用してかき氷を作っていることがあります。
台湾の生水は基本的には飲用水ではないので、屋台や個人の小さなお店のかき氷は食べるべきではありません。
また、2018年の調査によると、南部のいくつかの有名カキ氷店で基準値越えの大腸菌が検出されました。
氷に使われている水が不衛生であり、政府の基準を満たしていなかったのです。
一番ひどい店では大腸菌が基準の74倍もいたそうです。
原因は、氷専門店から仕入れた氷です。
コスト削減のために水道水を利用していたかどうかは分かりませんが、不衛生な氷が使われていたのです。
ただし、これは2018年のニュースであり、現在は当局によって取り締まり&改善が行われています。
南高屏知名冰店不衛生 剉冰生菌最高超標74倍(南台湾の有名かき氷店 細菌が最高で基準の74倍)
要注意④:フルーツ(果物)
台湾の気候は暑いため屋台の店頭に長時間置かれているようなフルーツは注意が必要です。
フルーツの色や匂いに異常がないことを確認してから購入しましょう。
要注意⑤:生卵は食べられません
日本の卵は消毒殺菌をしっかり行っているため安心して生卵を食べることができます。
ただし、台湾を含むほとんどの国では卵の消毒殺菌を行なっておらず、安心して生卵を食べることができません。
わざわざ日本から卵を輸入している本格的な日本料理店は別ですが、台湾で生卵を食べることはオススメしません。
胃腸が弱い方は半熟卵が入っている料理も避けた方がいいでしょう。
要注意⑥:水
台湾の水道水は飲めません。
水道水自体は飲用できる水準にありますが、水道水を貯めるタンクやパイプが汚れており、結果的に水道水が汚染されることが多いようです。
だから、台湾ではミネラルウォーターを飲むようにしましょう。また、飲食店で提供される水は問題ないと思っていただいて結構です。
要注意⑦:箸やお皿が汚いこともある
日本だと考えられませんが、台湾では箸やお皿が汚いことがあります。
気になる方はマイ箸や割り箸を使用しましょう。
また、お皿は自分で取り替えることが難しいですが、どうしても気になる方はマイ皿を持参して、それに盛り付けてもらうようお願いしてみましょう。
台湾で衛生状況が良い店
では最後に、台湾で衛生状況が良さそうな店を紹介します。
衛生状況が心配な方は、ここで紹介する衛生状況が良さそうな店を探すようにしましょう。
設備がしっかりしていそうな大型飲食店(デパートやチェーン店など)
台湾の気候は暑く、屋台のような冷蔵設備が整っていない店で食中毒が発生します。
逆にいうと、設備が整っている大型店であれば食中毒の心配はありません。
日本の旅行ガイドブックに載っている飲食店
日本の旅行ガイドブックに載っているお店は、出版社が審査をし取材をしたお店です。
人気店であることが多く、すでに多くの日本人が食べたことがあります。
過去に問題が起きていれば取材をすることはないと思われるので、日本の旅行ガイドブックに載っているお店はまず大丈夫だと思っていただいてもいいでしょう。
行列のできる人気飲食店
行列ができる店では食中毒が発生しにくいです。
なぜなら、食材の回転率が高く、常に新しい食材を提供しているからです。
また、過去に食中毒などの問題が発生している場合、人気店まで成長することは難しいです。
衛生管理がしっかりしているからこそ、人気店になるまで成長できたと言えるでしょう。
日系店、日本人が経営しているお店
日系店もマニュアルなどがしっかりしていて安心です。
また、日本人が経営しているお店も安心して利用できることが多いです。
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