台湾夜市にある臭豆腐とは?どんな臭い?ドブやトイレの腐った匂い?
みなさんは「臭豆腐」という食べ物を聞いたことがありますか?
一言でいうと、これは中華圏に伝わる豆腐料理です。
台湾や中国はもちろん、香港、マカオ、マレーシア、シンガポールでも食べられます。
日本では馴染みがないので、臭豆腐がどんな食べ物か想像がつかないでしょう。
というわけで今回は以下についてまとめました。
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- 臭豆腐とは?
- 臭豆腐はどんな臭い?
- 臭豆腐はどう食べる?
- 臭豆腐はどこで食べられる?
台湾で臭豆腐を見かけたらぜひチャレンジしていただきたいです。
ただ、口に合わない日本人も多いので無理しないでくださいね。
※臭豆腐の味は地域によって大きく異なります。ここでは台湾の臭豆腐について解説します。
台湾でよく聞く「臭豆腐」とは?
臭豆腐(中国語:chòu dòu fǔ/ㄔㄡˋ ㄉㄡˋ ㄈㄨˇ)は豆腐の加工食品です。
元々は中国湖南省の郷土料理でしたが、今では中華圏のどこでも食べることができます。
台湾の臭豆腐は主に「外省人」という人々が第二次世界大戦後に台湾に持ち込んで普及させました。
台湾では屋台飯のイメージが強いですが、ちゃんとしたレストランで見かけることもあります。
なお、臭豆腐は中国北部と中国南部で作り方や味が大きく異なります。
台湾の臭豆腐は植物の汁と石灰等を混合し、納豆菌と酪酸菌によって発酵させた漬け汁に豆腐を一晩程度つけ込んで作ります。
豆腐自体の発酵はほとんどしていませんが、豆腐表面の植物性タンパク質が漬け汁の作用で一部アミノ酸に変化し、独特の風味と強烈な匂いを発するようになるそうです。
台湾の臭豆腐はどんな臭い?ドブやトイレの匂いがするって本当?
臭豆腐の臭いをかいだことがある人は「ドブやトイレの匂いに似ている」と表現することがあります。
臭豆腐の匂いの元はタンパク質を分解する菌によって発せられた悪臭成分の「インドール」「二硫化メチル」「三硫化メチル」「2,3,5,6-テトラメチルピラジンです。
これらの悪臭成分は尿、大便、おならなどにも含まれているので、「ドブやトイレの匂いに似ている」という表現はあながち間違ってはいないということですね。
2016年にはJR西日本の電車内に臭豆腐を持ち込んだ人がおり異臭騒ぎに発展しました。
臭豆腐には鼻にツンとくる刺激臭があるので、この匂いに慣れていない日本人が騒ぐのも無理ないでしょう。
ちなみに、私はもう何十回も臭豆腐を食べていますが、美味しいと感じるようになった今でも臭いです(笑)
例えるなら納豆のような感じでしょうか。臭いけど美味しいんです!
慣れると揚げ豆腐くらいの感覚でパクパク食べられますよ。
臭豆腐はどう食べる?
台湾だけでも複数の食べ方があります。
以下では有名な食べ方をいくつか紹介していきます。
揚げ臭豆腐(油炸臭豆腐)
夜市の屋台などで比較的メジャーなのが「揚げ臭豆腐」です。
臭豆腐を油で揚げて、醬油膏と呼ばれるしょうゆベースのたれをかけて、甘酸っぱい白菜と一緒にいただきます。
中国語の資料によると、調理方法は主に二種類あると言われています。
一つ目は、柔らかく調理する方法です。
臭豆腐の表面がパリパリになるまで揚げ、油を切って食べる方法です。
この調理方法で食べると豆腐の内部は柔らかいままで、つるんとした食感が楽しめます。
二つ目は、中までカリカリに調理する方法です。
臭豆腐の表面がパリパリになるまで揚げ、油から取り出して角を切り取った後にもう一度鍋に戻して揚げます。
こうすることで中まで油が行き渡り、よりカリカリな状態で臭豆腐を楽しむことができます。
臭豆腐火鍋(臭豆腐火鍋)
台湾では臭豆腐を鍋に入れて食べることもあります。
こうした料理を一般的には「臭豆腐火鍋」や「臭臭鍋」などと呼びます。
上の写真のように唐辛子ベースの「麻辣鍋(マーラー鍋)」に入れることもあり、食べ方は本当に様々です。
また、価格帯も様々です。
夜市の屋台では100元で食べられ、「三媽臭臭鍋」のようなチェーン店では150元で食べられます。
なかには「鼎王」のような1人1000元程度の比較的高めのお店もあります。
このとおり臭豆腐火鍋の価格はピンキリです。
美味しいものが食べたい方は「鼎王」のような高品質店に行ってみましょう。
焼き臭豆腐(炭烤臭豆腐)
焼き臭豆腐も台湾の屋台ではよく目にします。
臭豆腐を竹串に刺し、台湾風の焼肉のタレを塗り、数分間炭焼きします。
外側はパリパリで中は柔らかく、口に含むと溶けるような食感があります。
なお、焼き臭豆腐は焼肉のタレを大量に塗るため他の調理法に比べて匂いが強烈ではありません。
臭豆腐に興味あるけどやっぱり不安という人は焼き臭豆腐からチャレンジするのもありでしょう。
蒸し臭豆腐(清蒸臭豆腐)
蒸し臭豆腐も台湾ではポピュラーな料理です。
臭豆腐をあっさりとしたスープに漬け込み、蒸し器で蒸します。
上の写真のように唐辛子ベースの味付けにすることもあります。
臭豆腐はどこで食べられる?
臭豆腐は夜市やレストランなど台湾のいたるところで食べることができます。
夜市の屋台
経験上、旅行ガイドブックに載っている有名夜市には絶対に臭豆腐店があります。
夜市の場合、匂いが強烈な揚げ臭豆腐がメインですが・・・気になる人はぜひ食べてみてください。
火鍋レストラン
台湾には臭豆腐火鍋が食べられるレストランがたくさんあります。
個人経営の店もチェーン店もあわせると、どの街にも数え切れないほどあります。
ここでは「鼎王」というお店を紹介したいと思います。
「鼎王」は台湾の大手火鍋チェーン店です。
台北、台中、高雄などの大都市にはそれぞれ数店舗ずつあるので、旅行者でも訪れやすいです。
このお店は臭豆腐がそこまで臭くなく、臭豆腐のおかわりも自由です。
日本人でも受け入れやすい味と言われていて、臭豆腐初心者にオススメです。
台北には臭豆腐の町がある!?(深坑)
台北市内から南東へ行ったところに「深坑」という臭豆腐の町があります。
深坑はもともと人気のない郊外の町だったのですが、のちに郊外の綺麗な水で作った豆腐が有名になりました。
現在では臭豆腐の有名店が立ち並び、台湾の臭豆腐好きが集まる観光地となっています。
また、深坑には日本統治時代の美しい煉瓦造りの建築もたくさん残っています。
台北の有名観光地はだいたい見たという人は、ぜひ深坑にも行ってみてくださいね。
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