台湾のヒアリに要注意!桃園の29歳男性がヒアリに噛まれて死亡


今回は台湾のヒアリの危険性についてまとめます。
結論、ヒアリは台湾中にいて、噛まれてしまったら病院に行く必要があります。
運が悪いと死んでしまうこともありますので注意が必要です。
2022年3月31日、台湾桃園で29歳の男性がヒアリに噛まれて死亡
この29歳の男性は桃園大園區西濱路にある工事現場で勤務中にヒアリに噛まれました。
噛まれてから一時間後に体調が悪くなり休憩室で休憩することに。
最終的には唇が黒くなり意識が朦朧としていました。
間も無くして病院に運ばれましたが、そのまま亡くなってしまったということです。
29歳の健康な男性が短い時間で亡くなってしまい、台湾社会は驚きを隠せないでいます。
ヒアリ(火蟻)とは?
ヒアリの恐ろしさを知るため、詳細をまとめました。
ヒアリの外見


ヒアリの外見
- 頭部と胸部は赤褐色で、腹部は深褐色をしている。
- ツヤツヤとした光沢がある。
- 体は0.2〜0.6cmで小さめ。
- 木の枝などで巣の周辺を突くと一気に大量に地上に出てくる。(絶対に指で直接突かないでください)
- 巣の内部は蜂の巣状になっている。
▼参考サイト


ヒアリの生息分布


ヒアリの分布
北米、中南米、中国、台湾、インド、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランドに多く生息しています。
基本的には温暖な気候の草地などひらけた場所を好みます。
台湾国内に関していうと、北は台北から南は屏東まで幅広く生息しており、澎湖のような離島地域でも確認されています。
また、近年は愛知県などを中心に日本国内でも生息が確認されています。
ヒアリの巣(絶対に近づかないで!)


ヒアリの巣
ヒアリの巣は10〜30cmほどのこんもりとした山になっています。
突くと数秒で大量のヒアリが地表に出てくるのが特徴です。
ヒアリの毒と症状
毒の成分の95%は水不溶性のピペリジンアルカロイドである。
0.6%-6%でアナフィラキシーを起こし、放置すると死の危険性がある。一般的に、めまい、頭痛、激しい胸痛、吐き気、重度の発汗、低血圧、呼吸喪失、ろれつが回らなくなるなどの症状がみられる。
ある被害者は、刺されて5分から10分後に、強い回転性めまいを起こし、目の生気を失い、口が乾燥し、蒼白になり、重度の無意識な痙攣を起こしたと報告されている。さらに神経障害、発作、脳梗塞、ネフローゼ症候群がヒアリの刺し傷と関連付けされている。
ヒトがヒアリに噛まれて死ぬことはほとんどないそうですが、それでもアメリカでは毎年死人が出ているようです。
実際、今回台湾でも29歳の男性が亡くなっているため絶対に油断してはならない相手と言えます。
ヒアリに噛まれた場合の治療方法は?
アナフィラキシーの危険のある者は、前もってアレルギー科医師と相談のうえでアドレナリン自己注射薬エピペンを用意しておくことができる。中度までの症状では抗ヒスタミン剤の内服薬も用意しておくことができる。
ヒアリに噛まれたらすぐに病院に行きましょう。
アナフィラキシーショックで死亡してしまう可能性があるのでアナフィラキシー用の治療がなされるようです。
ただ、山の中などすぐに病院に行けない場所で噛まれてしまうこともあります。
その場合は、草むらに入らない、アリ塚に近づかないなど、噛まれないように注意するしかないのです。
ヒアリに噛まれた台湾人の体験談
私の知り合い男性(60歳程度)が澎湖の畑でヒアリに噛まれました。
普段はゴム靴で畑に入るのですが、その日は少しの時間しか畑に入らないつもりだったのでサンダルだったそうです。
そしたらちょっと油断した隙にヒアリに噛まれてしまい、そのまま澎湖の中心地にある病院に行くことになりました。
その人は幸いにもアナフィラキシーショックはなく、病院で簡単な治療をしてすぐに帰宅することができたようです。
それでもヒアリに噛まれた時はものすごい痛みだったと聞きました。
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