台湾の治安は大丈夫?安全?危険な地域やよくある犯罪について
ここでは台湾の治安状況について解説していきます。
一般的に、台湾はとても安全な国と言われています。
スリや強盗はほとんどなく夜中に女性が一人で歩いても問題ないです。
しかし、近づくべきではない危険なエリアが存在するのも確かです。
旅行前にしっかり知識をつけて安全に台湾旅行を楽しみましょう。
はじめに:台湾は世界で34番目に安全な国(2021年調査)
国名 | 順位 | スコア(低い方が安全) |
---|---|---|
1 | 1.100 | |
2 | 1.253 | |
3 | 1.256 | |
4 | 1.267 | |
5 | 1.315 | |
6 | 1.317 | |
7 | 1.323 | |
8 | 1.326 | |
9 | 1.329 | |
10 | 1.330 | |
12 | 1.373 | |
台湾 | 34 | 1.662 |
ここにイギリスのエコノミスト誌が調査した世界平和度指数というものがあります。
このランキングでは、日本が12位、台湾が34位という結果に終わりました。
これだけ見ると台湾はやや治安が悪いように感じます。
しかし、32位はイタリアで、33位はイギリスとなっており、先進国の治安水準であることが分かります。
また冒頭でも述べましたが、台湾で生活していてスリや強盗にあうことはほぼなく夜中に女性が一人で歩くこともできます。
ここまで安全な国は地球上にほとんどなく安心して旅行ができる国と言えます。
参考資料:世界平和度指数 2021年
台湾旅行中に観光客が注意するべき犯罪
スリ、窃盗、置き引き
台湾で普通に生活しているぶんにはスリや窃盗にあうことはありません。
しかし、夜市や観光地など人が多い場所ではスリや窃盗が起きています。
<原文>
高雄瑞豐夜市,成了遊客必逛的高雄知名夜市,不過12日卻傳出,有遊客揹著後背包時,錢包被偷走,現金全都沒了<日本語訳>
高雄の瑞豊夜市は観光客が訪れるべき有名夜市です。しかしこの度、観光客のリュック内の財布が奪われ、現金が全て盗まれる事件が起きました。
参照元:小心扒手!揹後背包逛夜市 萬元錢包失竊
実際、2020年9月には高雄の瑞豊夜市にて観光客の財布が盗まれる事件が起きています。
スリや窃盗の件数は本当に少ないですが直近でも確かに発生しているのです。
<原文>
中國有竊盜集團襲台,專門在台北市知名景點,包括故宮、士林夜市、饒河夜市等地方行竊,警方掌握他們行蹤,發現他們出沒在永康街,等到他們再度下手,當場將人逮捕。<日本語訳>
中国の窃盗集団が台湾を訪れ、故宮、士林夜市、饒河夜市など台北の有名観光地にて窃盗を繰り返しています。警察は窃盗集団の行動を把握し、永康街で現行犯逮捕しました。
また、2017年には台北の有名観光地で中国の窃盗団が逮捕されています。
このように台湾人による犯罪ではなく台湾で中国人が観光客相手に窃盗を行うこともあるようです。
いずれにせよ、人が多く集まる観光地では持ち物に注意してください。
具体的には、口が開いたカバンを持たない、チャックが開けやすいリュックを持たないなどの注意が必要です。
クレジットカードのスキミング
クレジットカードのスキミングとは、スキマーという装置を使ってカード情報を不正に読み取る犯罪です。
クレジットカードと距離があっても非接触型の読み取りを行うことができます。
そのため、例えばロッカーに財布を入れておいた場合でも、ロッカーの外から情報を読み取ることが可能です。
この犯罪の事例は少ないですが、サウナやマッサージ店など荷物をロッカーに預ける場所で起きたこともあります。
対策としては、サウナやマッサージ店に行く場合はカードをホテルの金庫に入れておくことです。
また、もしサウナやマッサージ店に持ち込めるなら持ち込んだ方が無難です。
暴行事件
台湾で日本人が暴行事件に巻き込まれたことはほとんどありません。
しかし、深夜のカラオケ店やナイトクラブでは台湾人同士の抗争(多くは裏社会)が頻繁に発生しています。
こうした抗争に日本人が巻き込まれることはありませんが、面白がって近づくものではありません。
もし目の前で殴り合いなどの抗争が起きた場合は、速やかにその場を離れましょう。
台湾人の喧嘩は日本人より派手なので、意図しない形で被害を受けることがあります。
ナンパ
これは治安とは言えないですが、台湾では確かにナンパ被害も起きています。
特に日本人女性は台湾で人気があり、ナンパの標的になりやすいです。
台湾人男性は非常に積極的であり、観光地や飲食店で一人でいると向こうから声をかけてきます。
もちろんその男性がいい人なら問題はないのですが、中にはセクハラまがいのことをされたという話も聞きます。
一人で行動する女性の方は特に注意するようにしてください。
強制わいせつ
マッサージ店でわいせつ被害(無理やり体を触られた)という事例があります。
マッサージ店に行く場合はあらかじめGoogleMapやガイドブックで評判のいいお店を探しておきましょう。
また、入店時に女性マッサージ師を指名するのも対策の一つです。
交通事故
これも治安とは言えないですが、観光客が注意すべき事項なので取り上げさせていただきます。
台湾の交通マナーは日本と比べ物にならないくらい悪いです。
具体的には、歩行者優先ではない、車が赤信号無視、周囲を見ずにバックや発進をするなど、やりたい放題です。
台湾では車やバイクの交通事故を見ることも日常茶飯事であり、交通事故発生率は日本の6倍と言われています。
とにかく日本の感覚で道を歩いていると危険です。
台湾では車は道を譲ってくれない、歩行者を見ていないと考え、常に安全を確認しながら歩くようにしてください。
台湾で治安が悪いエリア
反日デモが起こる場所(台北駅、日台交流協会、総統府など)
台北駅、日本台湾交流協会 台北事務所、総統府の周辺では定期的に反日デモが行われています。
一般的に台湾は親日というイメージが強いです。
しかし一部の住民は日本に対しマイナスのイメージを持っているのも事実です。
台湾の反日派も中国や韓国の反日派に負けないほどの勢いがあります。
私も台北駅周辺で反日デモに遭遇したことがありますが、少し命の危険を感じるほどの恨みを感じました。
台湾の反日派は多くの場合は日本だけでなく民進党や蔡英文氏に対する抗議活動も行なっています。
そういった抗議活動を目にした場合は、日本語を話すことなくその場を離れるようにしてください。
カラオケ、ナイトクラブ
これは上でも述べましたが、台湾のカラオケやナイトクラブでは台湾人同士の暴行事件が多発しています。
観光客が巻き込まれることはまずないですが、面白がって野次馬にならないようにしてください。
思わぬ形で巻き込まれる可能性がありますので、速やかにその場を離れるようにしましょう。
龍山寺駅周辺
龍山寺周辺は昔から台湾ヤクザが多いエリアと言われています。
しかし、一般の旅行客に何か悪さをするようなことはないので、その点は非常に安心です。
とはいえこのエリアは風俗店やキャバクラも多く、金銭トラブルに発展する可能性もあります。
できれば近づかないようにしたいエリアです。
林森北路
林森北路は台湾の歌舞伎町のような場所です。
風俗やキャバクラが林立しており、日本人旅行客の利用も多い場所です。
ぼったくりのような金銭トラブルが多発しており、注意が必要なエリアです。
できれば立ち寄らないようにしてください。
一人でできる対策
- パスポートのコピーをとっておく
- カバンはチャックが閉まるものを使用する
- カバンは常に体の前に位置させておく
- スマホはポケットに入れておかず、カバンにしまう
- なるべく女性一人で行動しない
- マッサージ店は評判のいい店を調べておく
- マッサージ店では女性マッサージ師を指名する
- 危険な場所には近寄らない(台北駅、日台交流協会、総統府)
- 道路を歩くときは無理しない(無理して横断しない、車と距離をとる)
- ポケットルーターを契約し、いつでもネットに繋がるようにしておく
- 防犯対策グッズを持って行く
コメント